土地改良区について

土地改良区について

ABOUT

1949年に制定された土地改良法に基づき設立された組織です。


土地改良区の主な仕事は、水田や畑地の整備や、用水を確保するための水源や用水路の整備・管理。


農地や地域の雨水、集落や市街地からの排水などを、安全かつ確実に排除するための排水路や排水機場の整備・管理を行っています。

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土地改良区の仕事は、農家だけでなく皆さんの生活と密接に関係しています。

大切な国民の財産ともいえる農地や農業用水を守り育て、豊かな地域資源を次世代に引き継ぐ役割を担っている組織です。


農業用水路は全国に約40万kmあります。これは地球10周分に相当する距離で、この約2/3を、土地改良区が管理しています。


近年では、農地と宅地との混住化が進み、災害時の防火用水や、降雨時に地面に浸透しきれなかった雨水が流れたりするなど、水路は農業以外にも利用されています。


また、水路は魚などの生物の住処になるなど、様々な機能があり、土地改良区や農家だけに関係するものではなくなってきています。


今後は、土地改良区、農家、地域住民が一体となって、水路を守っていくことが求められています。

新津郷土地改良区について

地区の概要


1.地理的状況

本地区は新潟市秋葉区全域及び田上町・五泉市の一部、2市1町に誇り、2つの事業区域に分かれている。

新津郷区は、東は能代川並びにJR信越線を境とし、西は信濃川堤防、南は才歩川、北は小阿賀野川、その殆んどを河川堤防に囲まれており、地形は南北に向かって長く、東西には南部が最も狭く北に進むに従い漸次拡張する梯形をなせる区域である。

新津東区は、東は阿賀野川に接し、西は能代川、北部は阿賀野川及び小阿賀野川に囲まれた東南より北西に長い区域であり、市町別地目面積は次の通りである。


2.水利状況

本地区新津郷区の水源は信濃川、阿賀野川、小阿賀野川及び能代川の四河川で、信濃川を水源とする地域は南西部(田上町の一部、新潟市秋葉区(旧小須戸町)の全域、新潟市秋葉区(旧新津市小合地区、金津地区、荻川地区の一部)であり、水田揚水機場により取水せる用水は水田幹線用水路並びに大通用水路を流下するが、その途上に設置してある小向、梅ノ木、水田低位部第7、及び最下流部設置の水田低位部第8の各加圧揚水機場により地域内をかんがいする。

中部地域(新潟市秋葉区[旧新津市新津地区、小合地区、金津地区の一部])は水源を阿賀野川に求め、五泉市馬下地内の阿賀野川頭首工より取水し、阿賀左岸低位幹線及び西幹線用水路を経て西幹線第1、同第2、同第3の各加圧揚水機場により関係地域をかんがいする。

北部地域(新潟市秋葉区[旧新津市新津地区、小合地区、荻川地区の一部])の水源は小阿賀野川で車場揚水機場により取水した用水を車場幹線用水路に送水し、市之瀬、北潟の両加圧揚水機場によりかんがいする。この水田揚水機場及び車場揚水機場は基幹水利施設管理事業により新潟市が維持管理しているものであり、当土地改良区はこの事業費の分担金を負担する。

北東部地域(新潟市秋葉区[旧新津市荻川地区の一部=信越本線東部])は能代川が水源で三ノ堰揚水機場から荻東線用水路を経て地域内をかんがいする。

これら河川から取水し、地区内をかんがいするものであり用水施設並びに用水系統、支配面積は別表施設調書の通りである。

新津東区の水源は阿賀野川に求め、五泉市馬下地内の阿賀野川頭首工により取水し、国県営で造成された幹線水路を経て地区内にかんがいする。本地区が国営幹線水路の末端に位置することによる用水不足また干ばつに備える為、幹線排水路及び小阿賀野川等に8ケ所の揚水機を設置し、用水の補給を行っている。


3.農地等の整備状況

本地区は、かねてより農業地域であったが、洪水等による被害に悩まされ続け、昭和初期に排水施設が造成されたことによって新津耕地整理組合が設立され、昭和15年より約12年の歳月を経て、圃場整備事業等に取り組み、昭和27年完了し、現在の基盤が出来上がった。
しかし、その後にも記録的な大洪水が度重なり、これを契機に国営かんぱい事業、附帯県営かんぱい事業により、改修、整備を行った。

現在、北東部では、平成13年度より圃場整備事業を導入し、2地区で再整備を実施している。


4.営農状況

本地域の経営規模は平均的には1戸当たり1.0ha程の農地を所有し、水稲作が中心に耕作されている。

組織の沿革


1.本地区は信濃川の大洪水等により、東大通川水害予防組合が大正に入り組織された。

この組合は、各地区の主要な場所に排水機場を設置し、洪水による不安を解消することができるようになってきた。

その後、昭和13年に新津耕地組合が設立され、農作業のしやすさ、用水の安定供給を目指し、区画整理事業が実施された。


2.土地改良法の制定に伴い、昭和26年11月1日に組織変更し、現在の地区面積は新潟市秋葉区全域、及び、五泉市、田上町の2市1町に跨る4,000ha余の農地が広がっていた。

本改良区は朝日原土地改良区、天ケ沢東部土地改良区を吸収合併するなどの経過を経て、大規模な地区となったものであったが、昭和41年(7.17水害)、昭和42年(8.28水害)の大洪水により農地が壊滅的状況に陥り、これを契機に国営事業並びに附帯県営事業を取り組み、水利施設の再整備を行ってきた。

その後、平成20年4月1日新津東土地改良区と合併を経て現在の組織となった。

組合員数・地目別地積(令和6年4月1日現在)


組合員数:3,901人


市町村名 畑・その他
田上町 110 2 112
新潟市 3,534 201 3,735
五泉市 98 4 102
3,742 207 3,949

施設・用排水路

新津郷土地改良区 用水概要図
新津郷土地改良区 排水概要図